2012-01-01から1年間の記事一覧

存在と時間 読書メモ2

世界の中でいる私、そして世界は私であると考えている私。 前者は、世界内存在である私。世界内存在というとき、その世界は私が理解している。私の立場で見ている世界だ。 世界は私の外には共通するひとつの実体として存在しているように思えるが、実際には…

存在と時間、読書メモ

ハイデガーの存在と時間では、現存在(人間のこと)は、世界内存在だと言っているのだが、これを分かりやすく言うと、現存在(人間(今ここにいる自分のこと))は、「世界の内に居る」と、「私は世界の内にある。」と言っている。 今ここにいる自分が、世界…

命題論理と全然、そして「やばい」

父 やばい、やべーとか言う表現、かなりやばいよね。何が言いたいのか。 子 少し、上から目線が入っている冷笑的な感じがするね。本当に否定の意味で使っている人っているのかな。 父 ルパンが銭型の父っあんに捕まりそうな時、やばいだろ。ほんとは、全然や…

勝手に解釈、論理哲学論(考)

世界は、事実の集まりであり、事実は命題によって表される。 命題とは、○○は××である。という形の表現だが、この表現を積み重ねることによって、事実の表現がなされて、世界が表現される。 命題の存在は、論理的に可能な世界を前提としている。たとえば、ポ…

今を生きる?

時が流れていく様は、誰もが理解しているようで、本当に流れる時を見た人はいない。 流れると感じるのは私だが、感じることができるのは今とほんの少しの過去、ほんの少しの過去というのは、音楽が聴けるのは、音の連なりを記憶し、それを今楽しむことができ…

イメージと現実

この世は、幻か。と言っても、今回はマトリックスのような、仮想現実的設定を考えるのではない。 私たちが考える現実とは何か。私たちの現実は言語依存性が極めて高い。というよりも言語に依存することなく現実を捉えることができない。 「現実」ということ…

概略 資本論

プロレタリアートは労働者のことです。労働者とは、時間を自己の商品として会社(資本と呼びます)に売る人です。労働者が売る商品は、自分の時間しかありません。決して仕事自体を売っているのではありません。肉体労働、精神労働どちらであっても、時間単…

シュレディンガーの猫

観察するとあやふやだったことが決まってしまう。 観察しなければ、確率的に存在しているのだが。こういう経験をされたことがないだろうか。 シュレディンガーの猫のお話は、量子は波の性質を持つことから、自殺装置に波を当てるとオン、オフの両方のスイッ…

世界と私の関係

世界を覗く私に、世界から見た私。 私の視点から見た世界。これは誰もが理解しやすいだろう。誰もが、自分の世界を持つ。ルパン三世風に言うと、「男には自分の世界がある。」というと意味が分かるだろうか。私には私の世界がある。誰にも私の世界がある。 …

父と子の対話 完璧編

父 テレビで、アナウンサーが「ほぼ完璧」と平気に使っていたよ。こんな人は、完璧の璧を壁 だと思ってるんじゃない。サッカーの解説だったから。 子 漢字があってるかは、分からないけど、ほぼ完璧って使ってもいいだろ。意味は分かるよ。 父 日本語の乱れ…

めも

映画のマトリックスでは機械に繋がれた人々が機械の電池、電源として使用されていた。そして、人々は皆、夢を見ている。夢を現実と思いながら。そして、そのことに気がつくこともなく死んでいく。 このプロットは、プラトンのイデア論での洞窟の比喩が元にな…

父と子の対話 スマートホンと便利な社会

父 スマートホンってそんなに便利かな。 子 携帯電話を持ってないような人には分からないよ。 父 携帯電話で十分じゃないか。携帯電話にパソコンの機能がついてなくても、パソコンがあるところで調べればいいんじゃないか。 子 パソコンもデスクトップがある…

父と子の対話 お客様は神様?

子 あのコンビニの店員さんとても感じがいいだけど、もう一軒の店員さんは、おしゃべりに夢中でめちゃくちゃ印象が悪い。 父 日本では客の店員に対する要求が強すぎるんだよ。コンビニの時給程度で、店員に要求するサービスが高すぎる。 子 「お客様は神様」…

父と子の対話(強者と弱者)

子 マンガではこういうセリフを言うと主人公にふっ飛ばされるよね。 敵「人間には2種類の人間がいる。強者と弱者だ。」 主人公「お前だけは、許さね~。オラオラオラ、とか」 父 「てめらの血は何色だ~。ヒョーシャウ~、プシュー」 という感じですか。敵…

鱧鍋

今日は、鱧が安かったので、鱧鍋を作る。 亡くなった母に私が作って食べさせた料理だ。とても美味しいと言ってくれた。 このようになつかしく思う料理がいくつかある。 もちろん、母が私に食べさせてくれた料理もいくつもある。チラシ寿司に、コロッケ、鯖寿…

回転寿司と牛丼

年に数回しか行かない回転寿司に下の子と行ってきた。その場での子の一言。 「この一皿で牛丼一杯食べれるよなー。」 この鮨屋は、皿の色で値段が違うのだが、黒い色か何か高級感のある皿をとった時に言った一言だ。 子供心にも、ふとそのような気持ちが沸い…

5分前世界創造仮説

バートランド・ラッセルが遊び半分でいったような次のような仮説がある。 世界は5分前に創造された。としても誰も反証できない。(翻訳文とは異なります。) こう言われると、奈良の大仏や、万里の長城はどうやってできたんだ。恐竜の化石もあるじゃないか…

意味

意味について最近考えている。意味ということ自体の意味を考えるのだが、物には名があり、名が示す意味はその物だが、物自体の意味が何か。 物自体に意味があるか無いかは、人がその物の使用目的から考えて、物に意味を見い出す。この時に言う意味は、使用目…

風景

今日、久しぶりに川岸を自転車で走った。 いつも感じるのだが、堤防の上から眺める風景は広い。街中に住んでいると開けた場所がなく、視界にはいつも建物があり数十メートル程度で遮られてしまう。 ここでは、遠くの山や、ビルがよく見渡せる。 この風景の中…

物語について 子との対話

物語と言うと、ストーリーを語ること、お話を語ることのように、感じているが、ここで言う「物語る」ということは、事実ということを語るときにおいてさえ、それは、話し手の物語でしかないということだ。ここで、子から質問があったのだが、では事実が存在…

ヘッドホン

ヘッドホンを買ってみた。2万を超えるものだったので、子は高すぎると反対していたのだが、買ってみて聞かせてやると、あまりの音の良さに驚き、値段にも納得していた。 きっかけは、昔にいつの日か高級ヘッドホンを買ってやろうと思っていたのだが、それ…

お口に合いませんか。

あなたのお口に合いませんでしたか。という言葉、実は、美味いものを美味しく思えない、あなたのお口が変なのですよ。食べ物自体がまずいのではない。ということを言っている。 このことを、味覚の嗜好の違いにかこつけて表現しているようにしか、思えない…

バカについて(父と二人の子の対話)

子A よく人のことをバカと言って見下している態度は腹が立つ。その人の何が分かってバカと言っているの。 父 それでは、その人の全てを知り尽くした上でしか、バカと言えなくなるよ。そしてその人の全てを知り尽くすことなんかできないからバカという言葉は…

信じるということ。

信じると言えば、宗教を思いつくが、ここで考えるのは、必ずしも宗教や信仰だけではない。 私たちの行為は、常に信じることによって成立している。逆に言えば、人はある行為を信じているのであって、その行為について根拠とするもの、信じるに足る理由がい…