日記

昼間の読書

哲学者のネーゲルの本を、昼の休憩時間に読む。ほんの数行で眠くなる。日本語で、難しい単語はそれほどないのだが、何が言いたいのか分からないことが多い。二回目でやっと意味がとおることが多い。全体を読んで、初めて部分の意味が分かってくるような、そ…

欲しいものについて

色々と欲しいものがある。気になりだすと欲しくなるそういうものだ。クレンペラーのマーラー交響曲全集、ワルターのベートーベン交響曲全集、どちらも欲しいが1万円超え。 ダホンの折り畳み自転車も何年も前から欲しいと思っている。車の乗り換えも今年がチ…

幻想

何か、これを知っているというものが、漠然と欲しいのだろうと思う。世界についての洞察、私という主観から、客観視した世界の姿、それを知りたいのだろうと思う。私が見ている世界は、常に私の視点であるのだが、それを横から眺めるかのように真実の姿、私…

自己同一化とは

自己同一化、アイデンティティーの確立とか、これが問題の根源になっているにだろうと思う。自分の所有物と自分を同一化、同一視すること、これが執着の始まり。子供がおもちゃを取り上げられると、泣き出すように、大切なものに自分を映し出す。物が自分自…

主観

世界を正しく見ることは出来るだろうか。世界について、私の見方が正しいということがあるのだろうか。 世界を見る方向性は、人それぞれ、自分の目線で見ている。同じ物や出来事を見ても、同じ見え方はしていない。 世界についての認識は、人それぞれに異な…

比較

自転車で初めて通るところに出ると、少し旅行したような気分になる。大きな家に小さな家、金持ちと庶民、見ればわかる。 方丈記では、大きな家でも、小さな家でも、其処に住んでいる者も、変わらないものは少しだと言う。人の寿命と家と、どちらが長いのか…

何もないこと。

上の子が就職活動をしている。希望のところに受かればいいが。これから、一人で生きていくことになる。好きなことを仕事に出来ればいいのだが。 私自身は、仕事は自分が好きなことをしてる訳ではない。毎日、就業時間が早く終わることを考える。これは、不…

クリシュナムルティ感想7

「私」は言葉であり、単語だ。私と言う時、私はと考える時、そこに考えとは別の私がいる、存在するように思う。「私は、〇〇さんが嫌いだ。」と考える時、その時の「私」は、嫌いだと言う。主語、主体として、その言葉と別に存在するように思う。言葉を駆使…

何もないということ。

自分に何もないこと、ただ一人、裸の自分がいて、そこには何もない。それを感じるから、それを見たくないから、自分に肩書きを付け、良い服を身につけ、羨望の眼差しを期待する。 自分はこれを持っている。それは、知識を含めて、これを所有している。それ…

もったいないと思うこと。

物に対して、執着は無いと思っていたのだが、20年来の車を手放そうかどうか、とても考えこんでしまった。もったいない。そういう心情が正しいのかどうか分からない。機械だけど、苦楽を共にした記憶を捨てるそういう気持ちになる。 新しい物が欲しい訳では…

クリシュナムルティ感想6

クリシュナムルティの教えは、徹底して自分を観察しろ。そして自分で考えろ。というところにあると思う。そのため、楽に、他人に教えを聞いて、何故それが正しいの考えることなく、知っているという人の意見、それを批判なく実行したい、という人には、向い…

クリシュナムルティ感想5

今日は、元旦だが、昨年から続けているクリシュナムルティについてまとめを書いておこう。内容的には、彼が言っていると勝手に私が思っていること、を書いているので、相違が多く、誤解も多いだろうと思う。 彼は、人は自由になるべきだと言う。この自由は、…

クリシュナムルティ感想4

クリシュナムルティは、自分自身を観察し、自身の心の動きに敏感であれと言う。何かに成ろうと努力するのでなく、何故、成ろうとするのか、そこを見ようという。怒りがある時、それを怒りと呼ぶ自分がいる。怒りの対象について、堂々巡りの考えをしている時…

クリシュナムルティ感想3

恐怖は、比較から生じる。あるべき姿と実際の姿。恐怖は思考により生じることを知る時、そこにあるのは比較すること、あるべき姿であろうとすること、それが恐怖をもたらしていること、事実、現在に恐怖が存在するのでないこと。事実の中に恐怖があるのでな…

クリシュナムルティ感想2

クリシュナムルティの教えをまとめてみようと思う。私が思ったことのまとめなので当人の言っていることとズレがあるとは思う。 物事を見るときに、人はイメージを通して観ており、物事に名付けをして、そこにイメージをもたらす。イメージをとおさず、名付…

クリシュナムルティ感想

思考は、常に過去に過ぎ行くものであり現在にはない。 現在が長さを持たない点だとすると、思考は常に過去のものになる。自分が意識しているのは、現在の点でなく、現在から見ると、少しだが前、過去になる。 また、言葉は、過去からの歴史的遺物であり、現…

めも

自転車で、河川堤防の上を走る。堤防から見ると、大きなビルがいくつも見える。あの窓の一つ一つに、人が働いたり、人が住み暮らしがある。それが、ざっと見ただけでも何万人分もあるのだろうと思う。一方では、こせこせと背中を張り合わす様に建つ老朽化し…

責任とは

責任とは何だろうと思うことが多い。下の子と、上の子が大学院を卒業するまでは親業をがんばろうと思う。親業と言っても金銭的責任の負担ぐらいだが、子も、後は自分の判断で生きていくだろうという歳だ。 この後、私は何を目標に暮らすのだろうか。子の成功…

心はどこにあるか

「物事は、心にもとづき、心を主とし、心によって作り出される。」中村元訳、岩波文庫[真理の言葉]より。 心の外に、物理的世界があるが、素のままの世界に、私は住んでいるけど、私は、心を通してしか体験できない。 人は、自分が見たものを見たい方向をつ…

欲しいもの。

この前、ジョージセルのベートーベン全集を欲しいと思っていたが、結局、買わず。 カラヤンのベートーベン全集が欲しいと思った。結局、買わず。 次はカラヤンのブルックナーの前期交響曲集が欲しいと思っている。これは現在進行形。 欲しいものがある時は、…

読書感想

時間には、未来や過去は存在せず、現在しかない。時間を2次元の線のように長さがあるものと捉えるのは、空間的な把握しかできない、比喩的把握であるが、実在のように考えるところに誤りがある。時間には、以前や、以後もなければ、現在しかない。そのとお…

自殺が悪であると考えること、人生に意味がないと考えること

自殺は、悪いことだと考えている。そのことは、以前の記事に書いたとおり。その論旨は、生命の本質である生きることを否定する行為は、悪。いたずらに、自身や他の生命の存続を目的とせずに生き物を殺す行為は、忌避されていること。直感的に嫌悪感のある行…

世界と私2

私は、世界の中に生きているのだが、世界の中心である。私は、世界のほんの小さな存在、色んな意味で小さな存在である。無名の人、普通の人、大衆一般に埋没する存在に過ぎない。 私は、この社会に埋没したある特定の視点から、世界を眺めている。この私の眺…

自殺は悪いこと?

子 自殺は悪いことと言える? 父 それは、言えると思うよ。人を殺すことは、悪いことでしょう。死それ自体は、人にとって基本的に悪いことだ。誰もが避けることができるのなら避けたいと思うだろう。生に満足した後に死ぬことがあればそれは、悪いことではな…

主観と客観

連休も、明日でお終い。連休中は、トマス・ネーゲルの論文集を読んでいた。 自分の理解をまとめるために、トマス・ネーゲルの読書感想を少し書こうと思う。 彼は、主観と客観性について語っているのだが、概略は以下の感じ。正確な理解ではないと思うので、…

世界と私

世界を見る自分と、世界の中にいる自分、どちらも同じ自分。主観的な私と、客観的に私を見るそれも主観的な私。つまるところ、私が世界の中の中心にいる。 こう思うと、世界は私の中にあると思うのだが、世界は私の思うようにならないことばかりだ。私が思い…

めも

昨日、上の子から手紙と花束をもらった。卒業を一区切りにして、感謝をしてくれた。こんなことをしてくれるとは思っていなかったので、少し驚いた。

プリンを作る

休日にプリンを作る。最近、時々やっていることだ。卵と牛乳と砂糖があれば、基本的な焼きプリンが作れるので、時間がある時に作っている。子に親の味を覚えさせようという気持ちもある。昔、食べさせてもらったよな。ということ。 プリンは、買うと結構高い…

見た目の大切さ

下の子は大学生なのだが、今朝、ヒッチハイクの旅行から帰ってきた。国内旅行なのだが、今時、ヒッチハイクで止まってくれる車があるのかと思ったので子に訊いてみると、けっこう、すぐに乗せてくれる車が見つかったそうだ。早い時は、1分で見つかったそう…

めも

「こころ」を大学生の頃に読んで以来になるのだが、最近、読んだ。上の子の卒論のテーマになっているので、この卒論を読んでみたくて読み直したのだ。高校生の頃は、何が面白いのか分からないという感想だった。最後、唐突に先生が亡くなって終りというあっ…