昼間の読書

 哲学者のネーゲルの本を、昼の休憩時間に読む。ほんの数行で眠くなる。日本語で、難しい単語はそれほどないのだが、何が言いたいのか分からないことが多い。二回目でやっと意味がとおることが多い。全体を読んで、初めて部分の意味が分かってくるような、そういう文なんだと思う。まあ、こちらの理解力と知識が欠如しているのだろうが。後書きには、哲学の専門家向けの本ではないとあるのだが、初めて哲学の本を読む人には到底ついていけないように思う。

 この眠気と闘いながら、数ページ何度も同じところを読みながら、何とか読み終えると何となく、分かったような気になる。書かれたことの何割かしか理解できていないのだろうとは思うけど。

 何で、こんな眠気を誘う本を一生懸命読んでいるのか。人と違う本を読みたい。人が読まない本を読もう、そういう気持ちがあるのだろうと思う。少し、自分は人と違うんだと思えるためのおまじないのようなものだ。まあありがたいお経なんだろうと思う。