追悼

   私のよく見ていたブログの作者が亡くなられたことが今日わかりました。
   このことは、なんとなく作者の詩の内容から予感していたことでした。ブログの更新がないので、少なくとも体調が相当に悪いのだろう。ブログの更新がいつかされる日を待っていたのですが、今日、更新があり彼が亡くなられたことを知りました。
   黙祷という行為の意味がこれまで、私には正直よく分かりませんでした。何故、皆が黙って祈る。そのことにどのような意味があるのか。私にはこれが理解できなかったのです。
   今日、黙祷の意味が分かったような気がします。私が彼のためにできることは、彼を記憶する他に何もないように思います。
 そして、私は彼が良い世界へ旅立ったと願いたいこのことが黙祷の意味でないかと思います。
   私は、宗教を信じないのですが、このようなときにこの世界と異なる世界で平和に過ごされること、そのような世界の存在を信じたく、また希望します。
   彼が、生き関係し、彼が創造した世界は、この世に、彼に関係した方々に多くの波紋を生み出したと思います。
そのうちのほんの一部を、ブログの世界でのみ私は垣間見たに過ぎません。それでいて彼のブログを訪問した時には、美しい映像と音楽、そしてユーモアのきいた彼自作の詩これらが私を驚かせ、楽しませました。
   彼の世界は、私の言葉の世界と大きな隔たりがあり、私が作り出すことができない言葉にユーモアがありました。毎日、彼のブログを見ること、これが続いたことは楽しみであり、私の小さな幸せでした。
   私がブログを始めたから頃から、幾たびかコメントをいただいたのですが、私のブログを読んで下さる方がいることを知り、それ以来記事を書くことにも読者がいること。私の私的なブログであっても公開すること、この意味を考えるようになりました。
(その時にいただいたコメントは残念ですが、消してしまいました。何となくですがコメントが残っていることが気恥ずかしいと言う気持ちがあり消してしまったのです。彼に褒めていただき私が返答したやりとりでした。)
 
   この記事を書くことは、私の気持ちの整理のためです。彼のブログの存在があったこと。このことを記念しておきたいからです。
   私のブログは、文字だけで構成していたのですが今日は、ここに曲を残したいと思います。曲はエドワード・エルガー作曲のエニグマ変奏曲よりNimrodです。この曲を見つけたのは、この9月の偶然の出来事からです。この偶然にも不思議さを感じるほかありません。彼の好きな音楽と私が好きな音楽がとても似ていたことも私が彼のブログを敬愛していたひとつです。彼がこの曲を気に入ってくれればと思います。
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