ブラ1感想

ヴァントのブラームス全集を聴いてみた。
第1番は、ちょっとびっくりのテンポとその変化でティンパニの鳴らし方も大きめだ。
普段聞いているカラヤンのブラ1からすると、全然ちがう。良いのか悪いのかというと、やはりカラヤンの方が良いとは思う。
他の2~4番については、どれも良い。ベルリンフィルと違って北ドイツ放送響は、コンパクトな楽団なんだろうか、ホールの音響の違いなのか。柔らかい音がして耳にやさしい感じがある。
SACDで聴いているので余計に柔らかいのかも。
ヴァントの特徴なのかよく分からないが、どの音もよく見える感じもあるし、録音もとても良い。
4800円くらいで購入したが全集なので、お買い得と思う。

なお、初めてブラ1を聴く人は、カラヤンやラトルの全集の方が良いだろう。ブラ1は、録音が多少悪くても良いのなら、カラヤンのロンドン公演が最高だと思うけど、音質も含めて考えるとカラヤン晩年のベルリンフィルのものが1番いいかとも思う。

おすすめブラ1
カラヤンベルリンフィルロンドン公演 音質やや悪い。演奏が凄い盛り上がり。
カラヤンベルリンフィル 晩年の全集より 音質良い
小澤・サイトウ記念 ニューヨーク公演 ハイレゾで聴けるので音質は最高。演奏も燃えている。
ザンデルリンクドレスデンも、とてもいい。
残念だが、ヴァントのものは変わっているので、慣れがいるのかも知れない。

なんとなくだが、日本を愛してくれたカラヤンのブラ1が、私は好きだ。晩年のものほどよいように思う。