めも

  昨日、もらい物の黒豆の枝豆を食べた。もう秋が到来している。自転車で走っても、寒さを感じるようになった。もう少しで冬になる。一年で好きなのは、この秋だろうか。
  カラヤンブラームス第三番を聴く。いかにもなのだが、秋の感じがする。自分の歳もいつのまにか、CDジャケットのカラヤンの写真と同じくらいになっている。ずっと年上の人だったのに、だんだんと歳が近づいている。サザエさんのマスオさんよりも年上になった時は驚いたが、もう自分自身が驚くような歳でなくなってきた。 
  まだ、老けるには早い気がするが世間一般ではもう十分にいい年なんだろうと思う。
  この歳になって、未だに何者でもないのを感じる。職人でもなければ、これという特技もない。人間的に、人物的に愛されるような人、人気者でもない。自分が何者でもないように思う。
  何かになりたいという希望やそういうものから降りた、何者でなくても良いと思っていたのだが、人生でもう秋を迎えようとしているのだが実りがよく分からない。何もないよう気がする。
  これを今から、作ろうと思うのだが、人は自分に自分で満足すればそれでいいのだと思うのだが、偉い人も偉くない人も、結局は塵になる。そのことに満足できればそれでいいだけ。