旅の仲間

  下の子の大学受験の付き添いと、住まい探しで2泊3日の旅行をした。旅行と言っても、大学の受験会場の下見に、受験日の保護者説明会、翌日は住まい探し、自分が遊ぶ要素はない。子と3日間一緒にいたのだが、こういう機会はもうないかもしれない。とかく疲れる旅だったのだが、毎日の予定があり、充実をしていたと言えばしていた。
  旅には、始まりがあって、終りが必ずくる。その時は、何か寂しいものだ。いつも旅の終りになるとそう思う。この旅の仲間もここで解散。いつまでも続く旅はない。どこかで終わる。 
  今の家族は、私の旅の仲間なのだが、下の子が家を出れば、また違う形になる。そしていつかは、本当に家を出ることになるだろう。今は、家にいる上の子も、いつかはこの家をでる。私と妻も、一緒にいるのが当たり前だが。これからも二人の関係を大切にしたい。
  下の子は、受験がうまくいっていれば、また違う旅の仲間を大学で、今住んでいるこことは違う旅の仲間を見つけるだろう。もう私の旅と重なるところは、大分減ることだろう。
  私との旅は終り、そういう意味では、下の子にとってひとつの新しい旅の始まりでもあるのだろう。