何が存在するのか。

何が存在するのか。実在するものが何かを考えている。世界には、実在するものがあると、考える。その実在するものとは、なんだろう。
世界の全てが実在するというのが、シンプルな答えだが、世界の全てが実在すると考えると、世界全体が一つのもの、世界を区切る、個物、例えば珈琲カップや、本、パソコン、富士山、色んなものの区別というものがない。
この区別をして、世界の中に実在するものと、そうでないものを考えると、難しい。例えば、学校や会社なんかは実在すると言えるだろうか。確かに建物はあると言えるかもしれない。その建物は学校とか会社と呼ばれているが、その建物が、学校や会社だろうか。富士山にしても、山のてっぺんが富士山なのはいい。裾野はどこまでが富士山なのか。私達は、実在と言えないものが存在すると、普段、日常では思っている。社会が存在するということは、どういう意味あいで存在するのか。
社会とは、関係だが、関係は実在と言えるのか、実在に入れると、実在とはどういう意味になるのか。
世界に何が存在するのかを考えると、実際には存在しないものがいっぱいあることに気が付く。
よく、腹を立てたりすることがあるが、実在するものに腹を立てているのだろうか。
私の空想の世界で腹を立てているのか、腹を立てることができるのは、観想上の世界でしか腹を立てることはできないのではないか。物を壊したり、八つ当たりすることはできるけど、それは表現にすぎない。
関係が意味するものは何のなのか。AとBが関係するとは、どういことを意味しているのか、実在から見るとAとBは関係ができるのだろうか。