成功とは

子 私へのご褒美とか言って小さいものを買っている人は成功しない人って本に書いてあったよ。
父 何故、ご褒美を買うと成功しないの。
子 金をためずに、こまごまと理由をつける人は成功しない。大きな買い物ができないということらしいよ。
父 小さなことに満足できるなら、幸せな生き方じゃないかな。大きな成功のために、普段がまんするのが、いいことなのかな。
子 成功するか、しないかを基準にしているから。幸せかどうかじゃないからね。
父 成功するのは、幸せになるためだろ。成功しないと幸せになれないのかな。小さなことで幸せを感じることができれば、成功とも言えるんじゃないかな。
子 社会的に成功するかどうかが問題だから。何故、成功しないといけないかという言葉ではないよ。
父 成功は手段であって、目的ではないように思うよ。社会的成功を追い求めても、次々に目標が変わっていって最後まで満足することはないんじゃないかな。
小さなことに、幸せを感じることができる人も賢いと言っていいんじゃないか。でも、確かに社会的価値と異なるところに、個人的価値があってそれを成功という人は、社会的には評価されないだろうな。本当は、どちらが賢いのだろう。
子 賢いの基準が変わっていない。小さなことに満足できる人が賢いというなら、にぶい人ほど賢いことにならない。まわりが見えていないのに、それに気づかずに一人で満足している人だろ。
父 そう言われると、これもまずいね。でも権力欲に取り付かれた運動選手や芸能人あがりの元国会議員を見ていると、これがこの人にとって成功と言えるのかなと思う人もいるね。
何がしたいんだろ。名選手や芸能人で満足するほうが成功だと思える人がいるんだけどね。
子 その人がしたいことが成功なんじゃないの。
父 何でそんなことがしたいかな。