いつか冷たい雨が

  明日から子の新学期が始まる。いつもなら桜が咲きのどかな季節と思うところだが、今年はそれだけではない。この天気もいつまで続くのだろうかと思う。
 いつか冷たい雨が降るのではないだろうか、、、、、
 福島県の校庭での被爆線量を年20ミリシーベルトまでとすることで文部科学省が方針を固めたという報道があった。さらに悲観的にならざるを得ない。
 この20ミリの基準についても、内部被爆が加味されているのだろうか。子供であれば、校庭で遊び、運動をすれば粉塵を巻き上げる。運動をすれば通常以上に呼吸も増える余計に粉塵を吸い込むことになるだろう。直ちに健康に影響のない校庭で、運動会で家族そろってお弁当を食べる姿は、想像したくない光景だ。
 何故、これまで成人で1年1ミリ限度が、いきなり子供で20ミリまでOKとなるのだろう。子供の放射能への感受性が高いことは、既に指摘されていることだ。白血病の増加が起こることは予想されないのだろうか。  
 福島の子供達は、文部科学省の方針があれば、直ちに成人の20倍の被爆の耐性を持つことができるのだろうか。
 20ミリを限度とするということは、毎日、子供の被爆量を測定し、はい今日で、ちょうど20ミリシーベルトになりました。今日から避難を始めます。と子供達に言うのだろうか。何故、初めから避難しないのだろう。一年経てば、被爆量がチャラになると考えているのだろうか。
 この20ミリの基準があれば、自分の仕事が楽になる人は出てくるだろう。自分が責任を負わなくてよくなる人が出てくるのだろう。しかし、20ミリの基準の結果責任は誰が負うのだろう。
 原発事故の責任は、結局誰もとらないだろう。年20ミリを限度に被爆する子供達への責任について誰が責任をとるのだろうか。
 子供達への結果は、親が信じるものこれに左右される。今何を信じるのか考えよう。