はじめ

 日々の生活で、これということもなし。大河ドラマなどを見ていると、大きな目的のために人は、生きていると思えるが、実は正反対、生きることが目的だ。
 日々、小さなことをして生きているが、それに満足しつつ生きることも、ほとんどの人がそのように生きているのだろう。
 一つのことを人生の目標とすることができるのは、実に単純で明快だ。たくさんの目標があることもいいかもしれない。
 何を目標にすればいいのか分からずに終わる生もあるかもしれない。これという目標を定めることができないのが、自分の生活の中で労働と私生活が分かれた日本社会では仕方がないのかもしれない。
 目標、意味これを問う。問いたくなるのが人か。問うたところで意味の意味を問うようなことだけだ。目標を意味付けしても、その意味をもう一度考えると、本当にそれでよいのか、自分には分からない。自分が飽きやすい、一つのことに熱中することができないだけかも知れない。
 外に出歩いて、世界が大きいことは、少しいつもと違う風景を眺めるだけで分かる。生きる意味って、この風景を眺めることにあるのだろうか。