安倍と全体主義

  安倍は全体主義者か?
  彼の話を聞いていると、訊かれたことには答えない。同じフレーズの繰り返し。訊かれたことには答えずに、自分が好きなことを何度でも言う。
  彼の特徴であるのだが、こんな全体主義者がドイツにいたのだが、そのまんま同じ。
  彼が、日本をあるべき姿にと考えているのは、確かなのだが、そのあるべき姿「美しい国日本」が憲法よりも優先している。
  日本は立憲主義の国なのだが、それを超えるイデオロギーの発動、このイデオロギーが回転を始めると、憲法は無視される。ワイマール憲法もそのような運命だった。
  この点では、憲法を越える価値観、イデオロギーによる運動という意味では、全体主義者の例に並んでいる。
  日本は、一度動き出したものに歯止めをかける力がほとんどない。今回の強行採決もそうだが、自民党内部には安倍に抗する能力はないし、他党にもない。
  むしろ、国民の中には安倍の外面のよさ、同じフレーズを繰り返されることによってそんな気分にされた人も多い。
  この一部にしろ国民の賛同の中で、戦争法案が審議され、そのままに流れていく。
  新しい形の全体主義というものがあるのではなかろうか。